金持ちケンカせず! 相続編2017年10月6日
金持ちケンカせず! 相続編
それやぁ金持ちだって喧嘩ぐらいしますよ。
でも、こと遺産分割に限っていえば話は別
資産5000万円以下の場合76%
資産1億円以下の場合13%
資産5億以下の場合7%
資産5億超の場合が0%
この、数字何だかわかりますか?
遺産分割で揉めて、話がつかず調停に持ち込まれた資産額別の割合です。
資産5000万円以下が何と驚きの76%
資産5億を超えると0%
この統計を見ると、一目瞭然ですよね。
それでは、何故、資産家は遺産分割で揉めないのか紐解いていきましょう。
相続が開始して気になるのは、相続税の納税
まあ、相続財産が基礎控除以内であれば申告は省略できますが。
例えば、夫・妻・子A・子Bと4人家族と想定しよう
夫が亡くなれば、相続人は3人基礎控除額が4800万円
相続財産が4500万円なら、相続税0、税務署への申告もいらない。
しかし、相続財産が基礎控除額を上回った場合
節税の為、税金の控除(小規模宅地の軽減・配偶者特例)を受けるためには、相続開始から10か月以内に遺産分割を済ませ申告納税をしなければなりません。
どうしても間に合わない場合には、後日、更正の請求ができますが、ただし、請求ができるのは、分割のあったことを知った日の翌日から4か月以内となっています。
10か月って、あっという間ですよね。
と、いう訳で相続財産が多ければ多いほど、各種控除を受けたいので時間的制約によって
また、各人もらえる財産も多いので、相続人同士が早めに妥協するのと推察される。
話は前後しますが、たっぷり時間がある上記の申告なしのケース、
こちらは、揉める要素がてんこ盛りなのです。
今回は、事例が多過ぎるので、割愛しますが上記統計が示す通り
割と一般的な、家族構成で少額資産の家ほど、相続争いがおきやすいという事です。
仕事柄、かなりの相続を見てきましたが
ここの、家は揉めないだろうと、高をくくっていた
仲の良い兄弟姉妹が、親が亡くなった瞬間
人が変わったように、
何年も揉めたりする。
結論、
全ての遺産分割が揉めるとは、
一概には言えませんが。
揉めないようにする対策は非常に難しいのです。
自宅の土地建物と多少の現金があれば、5000万円近くになる。
これくらいの財産をお持ちの方は、相続で揉める可能性が高い。
よく一般的に言われるのが、被相続人が遺言書を書く
兄弟姉妹、日ごろから交流し、相続前に話をするとか
言われますが、結局は気休めの様な気がします。
血が繋がっていても、金銭が絡むと話は別の世界へ
相容れない関係になってしまう。