外壁通気工法のこと2015年10月3日
当社の建築では、外壁通気工法を導入しています。
残念ながらほとんどの建売住宅(塗り壁)で見かけることはありません。
第一の理由はコスト削減、工期の短縮と思われます。
当社の施工風景です。(wabi style小田原現場)
↓ 外壁の防水シートの上に通気層を確保するための通気胴縁を施工します。
↓ この胴縁の上から外壁を施工することも多いのですが当社では通気胴縁
の上にしっかりと胴縁を施工しています。
木造住宅の外壁の中は、外気温と室内気温の差で壁内結露(内部結露)を起こす可能性が
高いとされています。
事実、今までの軸組工法や2X4工法でも壁内の湿気による結露やカビが発生する事故が
多く報告されているそうです。
結露というと窓ガラスにつくものというイメージがありますが、内部結露は壁の裏側や壁内
の断熱材の上に発生します。
拭き取ることもできず、カビがびっしりと生えてからようやく気付いたというケースも多い
のです。
このような状態を改善するために壁体内の湿気を外部に放出する手段として 外壁通気工法
という方法が開発されてきました。
この方法は壁体内の湿気を透湿防水シートという材料で壁を覆い、外壁材との間に外気が流
れる層をつくることによって、壁内の湿気を透湿防水シートから通気層を通して外部に放出
する方法です。
この工法のメリットは、壁体内結露を少なくすることが出来る事にあり、 その結果、建物の
耐久性が向上することになります。